・目的
仏教研究に必須とされる大蔵経は、現在では高麗版にもとづく『大正新修大蔵経』が基準であり、現存するのは増上寺の高麗版(重要文化財)のみである。
また、世界の仏教学研究者は、この『大正新修大蔵経』の版本をはじめとし、他の2版本(宋・元版)との校訂を強く求められており、加えて電子化を行い開示することにより世界の仏教研究に大いに貢献することができる。
これまでに、浄総研とインド学仏教学会や東京大学の電子化SATとの連携は成立され協力体制は整っており、公開により文化的価値が発揮される。
・実施スケジュール
平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 令和5年 | 令和6年(慶讃年) |
準備 | 高麗版(撮影・電子化) | |||||
シンポジウム
(増上寺三大蔵経公開) |
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宋・元版不備分(撮影・電子化) | 増上寺三大蔵経公開 |
平成30年度 ・・・準備期間
令和元年度~令和3年度・・・浄土宗総合研究所へ高麗版電子化を委託。
※「増上寺三大蔵経(宋版・元版)」のデータ化については、完了されているが撮影不備分が発覚したことから追加分を撮影、SAT(「大正新脩大蔵経」をデータべース化し、WEB閲覧サービスを提供)との連携を構築されている浄土宗総合研究所へ高麗版の電子化及び電子化にともなうシンポジウム開催を委託。
令和3年11月29日・・・大本山増上寺においてシンポジウムを開催予定